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有馬凡氏の「 Gulcheral Studies」はロックだけでなくロック評論、60年代〜70年代のカウンターカルチャーさらにはアンダー・カウンターカルチャーとでもいうべき事柄など多岐に渡り考察されています。少しでも理解の役に立てればと思い微力ながら註釈をつけさせて頂きました。この註釈は有馬氏ではなくroumandouが調べた事なので間違いがあるかも知れません。もしお気づきの点があれば知らせてもらえれば幸いです。 roumandou
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ロバート・クラム(Robert
Crumb)
「フリッツ・ザ・キャット(FRITZ
THE CAT)」
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ブルー・オイスター・カルト BLUE OYSTER CULT
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ダスト Dust 当時のアメリカではわりと有名だった初期ヘヴィ・メタル・バンド |
レスター・バングス
Lester Bangs |
ヘヴィ・メタル・ロック 本文で語られているヘヴィ・メタル・ロックは今でいうヘビ・メタとは一線を画する初期ヘヴィ・メタル・ロックである。ヘヴィ・メタルという語源には諸説あるがウィリアム・バロウズが『裸のランチ』で使っていたヘヴィ・メタル・ボーイズというのをレスター・バングスらがクリーム誌等で取り上げ広めたという説が有名である。 |
パンク 本文でも触れられている通りパンク、パンキストというのは今使われているN.Yパンク・U.Kパンクだけなく広い意味で使われています。50年代ロカビリーから60年代ガレーヂ、なども含みます。 |
アンディー・シャーノフAndy
Shernoff 本文でも触れている通り“クリーム”に寄稿しレスター・バングスと共にクリーム誌の黄金時代を築いた。自らも“Teenage Wasteland
Gazzette”を発行していたのだが、‘73年にディクティターズを結成した。NYパンクのラモーンズとも仲が良く、ラモーンズが演奏している曲の作詞や作曲でその名前を目にした人もいると思います。 |
ブレーズ・サンドラール 代表作「世界の果てまで連れてって」「黄金」「モラヴァジーヌの冒険」他 |
エスタブリッシュメント establishment 体制派, 既成の権威, 支配層, 指導者たち |
ディクティターズ the dictators ロック・ライターのアンディ・シャーノフが結成したバンド。ラモーンズより1年も前にNYパンクの礎を築いたバンド。本文の通り商業的には失敗したため日本ではラモーンズの方がNYパンクの元祖的イメージが強いが、ラモーンズを含めNYのパンクシーンに与えた影響はかなり大きい物と思われる。 |
フィリップ・ホセ・ファーマー SF作家 1968年 中編 紫年金の遊蕩者たち でヒューゴー賞を獲得 |
デイヴ・マーシュ ロック評論家 現在、アメリカでもっとも有名なロック評論家のひとり。本文にもあった通り、ブルース・スプリングスティーンの本、「グローリー・デイズ[80年代のスプリングスティーン]」「ブルース・スプリングスティーン・ストーリー明日なき暴走」が有名。他にはエルヴィス・プレスリーの本やロックン・ロール・コンフィデンシャルという本の編集もしている。GULCHERAL STUDIES?で紹介したザ・ディクティターズについてはあまり好意的ではなかったらしい。 |
ヴァルガー vulgar 下品な、卑俗な、通俗な、庶民の、一般大衆の;一般民衆が使う《言語》
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レニー・ケイの「ナゲッツ」 レニー・ケイはパティ・スミスのギタリストとして有名。「ナゲッツ」というのはそのレニー・ケイが編集した60年代ガレーヂ・ロックの古典的コンピレーション・アルバム。60年代ガレーヂ・ロックを聴かれる方は多分誰でも知っているアルバムでしょう。 |
?&ザ・ミステリアンズ 本文を参照してください。 |
カウント・ファイヴ count five カリフォルニア州サンホセ出身の60’sガレーヂ・ロック・バンド。本文にもあったようにアルバム一枚を出しただけでメンバーは学業にもどり解散。 |
ヤードバーズ yardbirds 60年代を代表するイギリスバンド。イギリスのみならずアメリカでも成功をおさめる。しかし何といってもジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、エリック・クラプトンの3人のギタリストがいたバンドとしてご存知の方も多いはずです。 |
岡田英明 Hideaki Okada マガジン・ライター。本名 鏡明。70年A・メリット「蜃気楼の戦士」で翻訳家デビュー。ハワードのコナン・シリーズの翻訳が有名。 |
ジム・トンプスン(‘06〜‘77) アメリカの『呪われた』ノワール作家の一人。ペイパーバック・オリジナルの巨匠である。ことさらレスター・バングスと文体が近いようには思えないのだが、死後の名声という点では共通するものがある。(有馬凡) |
ジョン・サヴェージ 音楽評論家 |
小林宏明 翻訳家 パルプ・ノワールの最高傑作のひとつであるホレス・マッコイの「明日に別れの接吻を」を翻訳している。最近の翻訳ではジェイムス・エルロイなどが有名だと思います。また、「小林宏明のGUN講座」という本も出版していて、長らく日本のミステリファンにいまいちイメージが掴みにくかった翻訳ミステリに出てくる銃や武器を分かり易く解説している。 |
ホレス・マッコイ(Horace Mocoy) 小説家 |
チェスター・ハイムズ(Chester Himes) 小説家 |
グレッグ・ショウ 1949年〜2004年 |
プリティ・シングス ストーンズのオリジナルメンバーであるディック・テイラー(G)がいたバンド。40年近くに渡って一部のファンに支持され続けている。数多くの有名バンドよりも革新的で実験的な音楽を続けていたが、不当に無視されてきたバンドである。 |
ゼム かつてアイドル・スターであったブルース・シンガー、ヴァン・モリスンが結成したバンド。ビートルズやストーンズと並ぶブリティッシュ・ビート・ロック・グループ。ドアーズやパティ・スミスらもカバーした「グローリア」はゼムのヒット曲です。 |
トロッグス 「恋はワイルド・シング」のヒット曲で知られる英国初のパンク・バンド。70年代までガレーヂ・パンクを発表し続けた。 |
*1 これは比喩ではなく、中古の霊柩車に乗っていた若者は実際にいた。‘62年に発表されたロス・マクドナルド(RIP)のミステリィ「縞模様の霊柩車」にもそのような場面があった。ビーチバムの6人組がペンキを塗りたくった霊柩車を乗りまわし、大人がまゆをひそめるというところだ。大型のバンがまだ売り出される以前は、中古の霊柩車は若者たちにとっては便利なものだったのだろう。 |
*2 NYの?1ケイヴ・ティーン。‘66年に唯一のシングルPrimitive/I'm A Hog For Youを発売して消滅してしまったが、その2曲ともR&Bパンク・クラシックに数えられている。“Smoke Stack Lightning”をベースに多量の蛮性を加えたのが、この“Primitive”だ。多くのコンプに収録されているが、Pebbles Vol.10LP、Ear Piecing PunkのCD(ボーナストラックとして)またはNuggets Boxが入手しやすい。“I'm A Hog For You”は<Ear Piecing Punk>LP/CDで聴ける。 |
*3 テキサス州ダラスが生み出した強迫的なサイコティック・パンクの代表曲。ヒステリックな哄笑が異様な空間を作り出している。そこから垣間見れる世界は、まるであの“ダイム・ストアのドストエフスキー”ジム・トンプスンの暗黒小説を思わせる荒涼としたものだ。こちらも各種コンプに収められているが、Psy-chedelic Microdtos Vol.1CD(Sundazed SC11005)が便利だろう。 |
有馬凡氏の「 Gulcheral Studies」はロックだけでなくロック評論、60年代〜70年代のカウンターカルチャーさらにはアンダー・カウンターカルチャーとでもいうべき事柄など多岐に渡り考察されています。少しでも理解の役に立てればと思い微力ながら註釈をつけさせて頂きました。この註釈は有馬氏ではなくroumandouが調べた事なので間違いがあるかも知れません。もしお気づきの点があれば知らせてもらえれば幸いです。 roumandou
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